2021年2月13日・陶芸教室6回目。雛人形が素焼きになって仕上がってきた。今回はその素焼きの雛人形に釉薬をかけて最終仕上げをしました。本焼きをしたらできあがり。「季節物のお雛様だから早めに焼いてあげましょう」との先生のはからいで3月3日に間に合いそうです。

お雛様の素焼きがあがりました

素焼き雛人形

6回目の陶芸教室に行ってみると、「お雛様、素焼きが出来たからね~」と先生。素焼きされたばかりのお雛様が出迎えてくれました。私にとっては初めての素焼きの作品。嬉しくてテンションが上ります。

トレッシングペーパーで表面の仕上げをする

素焼きの雛人形にトレッシングペーパーをかける

「見た目にきたないところがあったら、紙ヤスリをかけてなめらかにしてね。釉薬をかけた時にきれいに乗るようにそういったところをちゃんとね」と先生に言われてよく見てみると、ヤスリを掛ける箇所はけっこうありました。まずはお内裏様から。特に襟を重ねた部分には小さな粘土のかけらの取り残しが固まっていました。細かい場所なのでトレッシングペーパーを細かくたたんで丁寧にかけます。

襟元などのカスや粉をブラシで取り除く

陶芸お内裏様 仕上げ

トレッシングペーパーをかけると、削りカスが細かい粉状になり、襟の段々に入り込んで息を吹きかけてもなかなか取れません。ホコリなどが残っていると仕上がりに影響するそうなので、道具箱の中にあった筆や歯ブラシを持ってきて粉をはらうようにていねいにお掃除しました。

お雛様のリボンが取れてしまった!

素焼き雛人形 リボンが取れた

お内裏様が終わって、今度はお雛様。襟元はお内裏様と同様に細かく丁寧に。そしてリボンの部分に筋がたくさん入っていたのでここも紙ヤスリをかけなきゃと数回こすったところでコロン、とリボンが転がり落ちてしまいました!
 
「先生ー、リボンが取れちゃいました~(涙)」と言うと「あー、お雛様は細かいパーツが色々と付いてるから仕方ないのよ~。みんな取れたりしちゃってるわ。素焼きした後で接着するから大丈夫よ。気にしないで進めてね。」と、それを聞いてホッとしました。「そっか、接着できるんだ。みなさんも同じなのね」安心して作業を続けると、今度はお雛様の髪の毛までが外れてしまいました(笑)それを見た先生が「大丈夫よ~。釉薬は外れた髪の毛とリボンにもちゃんとかけておいてね」

透明な釉薬をかける

釉薬

トレッシングペーパーの作業が終わって、いよいよ釉薬を掛ける作業です。「ザラッとした土の良さを活かしたいのか、テカテカに仕上げたいのか、どっちにしたい?」と聞かれて、はじめはザラッとした感じにしようと思っていたのですが、作っていくうちに気が変わり、テカテカのお雛様にしたくなり、そう答えました。「それなら、釉薬を3回くらい重ねる感じで吹いたらいいわよ」
 
教室の外に設置されている釉薬を塗布する場所に案内され、「これが透明の釉薬(うわぐすり)なの。8回ぐらいかき回してみてね」といわれ、プラスチックの大きな容器に入ったベージュ色の釉薬をヒシャクでかき回しました。あまりかき混ぜすぎるのもよくないようで、物によって程よい回数があるみたいでした。

容器に入れた釉薬を吹き付ける

雛人形の釉薬吹付け作業

かき混ぜた釉薬を「霧吹き」という道具に入れ、ラッパのように口で息を吹き込むと、釉薬が霧状に噴射するということを教わりました。細かい霧状になって飛び散るので、壁には新聞紙をあてがいます。ロクロの上にお雛様を載せてゆっくりと回転させながら、まんべんなく釉薬を吹き付けていきます。
 
釉薬がきれいにまんべんなくかかってなかなかいい感じ。そう思いながら、もう少しかな?と後ろの箇所にもう一吹きしたところ、釉薬の壁は限界だったようで、その一吹きによって雫のようにタレてきてしまいました。「あ~、やり過ぎちゃったー」初めての経験では失敗もつきもの。やってみないとわからないことがわかることはまた楽しい。

男雛も同じように釉薬を吹き付けました

初心者 雛人形仕上げ

お雛様の髪とリボンもしっかり釉薬をかけ終え、今度はお内裏様の番です。今度こそ釉薬を垂らさないように気をつけなきゃ。そう思いながら吹付け作業を始めたのですが、襟の重なった部分にどうしても釉薬が届きません。そこに気を取られて、またも何度も吹き付けてしまい、こちらも釉薬が少し垂れてしまいました。パーフェクトってなかなか難しいもんだなぁ。
 
釉薬の吹付け作業が終わり、先生に見てもらうと「あら~、ちょっとかけ過ぎちゃったわね」やっぱり?ですよね(笑)それでも仕上がりがとても楽しみ。お雛様の最終の仕上げ作業はこれでおしまい。あとは本焼きを待つばかりです。

本焼きされ、完成したお雛様を受け取りました